今やいつどこで起きてもおかしくない大地震。
常日頃から、避難シミュレーションや備蓄用品の準備と心構えはしっかりしておきたいですよね。
とはいえ、地震が起きた直後にするべき行動について考えたときにいまいち分からない人も中にはいるはず。
そこで今回は、大きな地震に見舞われたら忘れずにしておきたい5つのことを紹介します。
揺れた! いつもよりデカイ!? と思ったら
室内は物が多い分、あらゆるものが凶器となって降りかかってきます。
机の下や太い柱の側に寄って、頭や身を守る行動を取りましょう。
地震が収まったらまず火の元を確認!
昔は先に火を消すように言われていましたが、今は揺れがおさまってから火を消すのが安全だと言われています。
特に料理をしている最中に地震が起こった場合、コンロの火を慌てて消そうとすると熱したフライパンや油で火傷をしてしまう危険があるので注意が必要です。
寒い季節に使う石油ストーブはよほど古いものでなければ、「耐震自動消火装置」がついているので慌てないようにしましょう。
火が消えても熱は残っているので、石油ストーブに燃えやすいものが被さっていないかの確認は忘れないで下さい。キッチンではガスの元栓を閉めるのも重要です。
脱出口を確保しつつ安否確認と情報収集
室内で地震が起きたら避難経路を確保するのは必須ですが、あまりにも大きい揺れだと立っていることさえ出来ません。
そのときは無理に動こうとせず、身の安全をはかるために頭を守って机の下や太い柱の側に身を寄せることが必要です。
揺れが落ち着いてきたら改めて脱出口の確保に動きましょう。室内は日常品やガラスが散乱しているのでとても危険です。靴やスリッパが近くにないなら、簡易的に洋服で足を包むように巻き付ければ動けます。
なお、地震後はとにかく電話回線が不通になりがちです。
家族への安否確認は早ければ早いほど繋がりやすいということを覚えておくといいでしょう。また電話よりもメールの方が多少遅れても繋がりやすいという特徴があります。災害用伝言掲示板の利用するのも1つの方法です。
そして何より、地震についての情報収集はこの後の行動を決めるための重要な指針になります。
電気が落ちてテレビが見られないときに最も信頼性のある情報源はラジオです。
ネットやSNSにも最新の情報は上がって来ますが、中には嘘の情報(デマ)が流れていることもあるので注意が必要です。
津波や土砂崩れの危険がある場合はすぐに避難
自宅が沿岸部や川の近くだったり、山や崖の側にあって津波や土砂崩れの危険があるなら迷わずに避難しましょう。
避難に必要なものをサッと持ち出せる準備と平常時から自宅がある場所が津波や土砂崩れの危険があるのか調べておくこと、避難場所の確認が大切です。
避難のために自宅を離れる場合はブレーカーを落とす
地震は建物だけでなく、電気系統にもダメージを与えます。
回路が断線している中で停電が回復し、再び電気が流れるとその回路はショートして火花が散ってしまいます。これに気づかず電気が流れ続けると起きるのが「通電火災」です。
万が一、避難しているときに火災が起きてしまったらどうしようもありません。
長く自宅を離れる場合には、ブレーカーを切ることを忘れずにしましょう。
自宅に留まる場合は、水が出るうちに浴槽に水を貯める
これは主に、トイレ用の水を確保するためです。
水洗トイレは断水でも貯めておいた水と一緒に流せますから、貯めておかないと大変です。(大規模で範囲が広い地震だと、水道が復旧するのに3週間以上はかかる場合も)
地震で断水してしまっても、揺れがおさまった直後からしばらくは水が出るので、出来るだけ水を貯めておきましょう。
もちろん、凝固剤を使う災害用トイレがある場合はそれを使うのもありです。そうすれば飲み水は無理にしてもトイレ以外に水を使うことが出来ます。
いかがでしたか?
経験したことのない揺れを体験すると、不安や動揺から次に取るべき行動がとれない場合が多いものです。
普段から地震が起きた後の行動をシミュレーションしておけば、イレギュラーな状況でも気持ちを冷静に保ち、臨機応変に対応することが出来ますよ。
今回は、大きな地震に見舞われたら忘れずにしておきたいことを5つ紹介しました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。