食材をやわらかくしたり煮込んだりするときに役立つ、家庭での調理器具の定番といえば、圧力鍋やおしゃれなストウブの商品だったりします。
一つあれば「時短・節約・おいしさUP」につながる便利なもの。
どちらも食材をやわらかくするという似た特徴をもちますが、詳しく見るとそれぞれ違う特徴があるようです。
- 圧力鍋とストウブの違い
- 圧力鍋とストウブのメリット、デメリット
- 圧力鍋とストウブのどちらかで悩んだときの選び方
特徴を知って、圧力鍋とストウブを使いこなしたいですね!
- 1、圧力鍋とストウブは使い分ければ便利な調理器具!
- 2、圧力鍋とストウブは「どっちがいいか?」で悩みがち
- 3、圧力鍋のメリットは?
- 4、圧力鍋のデメリットは?
- 5、ストウブのメリットは?
- 6、ストウブのデメリットは?
- 7、圧力鍋とストウブがおすすめな人はそれぞれどんな人?
- 8、人気の圧力鍋2つとストウブ商品!
- まとめ「圧力鍋とストウブは使い分ければ最強調理アイテム!」
1、圧力鍋とストウブは使い分ければ便利な調理器具!
圧力鍋とストウブは基本的にどちらも食材をやわらかくする特徴がありますが、その仕組みは異なります。
圧力鍋とは
鍋の内部を高温・高圧にすることで、かたい食材も短時間で柔らかく煮込むことができる鍋。煮込み時間を大幅に短縮できる上、大きな素材でも煮崩れしにくい、余熱調理ができて光熱費の節約になるなどのメリットがあります。
圧力鍋は特に「かたい食材をやわらかくする」ことがメインとなる調理器具。
圧力鍋の特性から、使用中にあく取りなどの下処理や味付けはできませんが、長い時間煮込まなくていい魅力があります。
野菜(根菜系)はすっと箸が通り、ブロック肉はほろほろ、魚(イワシなど)は骨までやわらかくできちゃいます。
◎最近では電気圧力鍋も登場しているので、ますます便利に時短料理が可能に!
ストウブとは
フランスの調理器具メーカー、ストウブ社のことで、特にその主力商品である「ピコ・ココット」と呼ばれる鋳物の鍋を指します。鍋の内部は食材が焦げつきにくい独自の加工がされており、熱伝導・保温性に優れているため、ローストや蒸し煮に適しています。蓋の裏にたくさんの突起がついてるのが特徴で、調理中の水分が鍋の中にもどる仕組みになっています。これによって食材の香りや栄養素を逃すことなく調理することができます。
ストウブは直火やIHのほか、オーブン調理にも対応できる便利な鍋。
圧力鍋と比べて煮込む時間はありますが、熱伝導・保湿性が高いので、ある程度煮込んだら余熱調理で食材をやわらかくすることができます。
ストウブと似た鍋にル・クルーゼの鍋などがあります。
2、圧力鍋とストウブは「どっちがいいか?」で悩みがち
圧力鍋とストウブの話題になると、結局「どっちにするか?」で悩むんですよね。
両方そろえて使い分けができれば調理の幅が広がりますが、どちらも安い買い物ではないので、いきなり両方買う人はいないと思います。また、
安いのを買って早く壊れても困る
一生ものとして考えるなら、それなりに高いやつ?
高いものを買っても使いづらかったらどうしよう
なんて考えてしまって、どちらか買うなら失敗したくない気持ちが強い……!
買うときはそれぞれのメリット・デメリットを見比べて、自分に合う方を選ぶ必要があります。
3、圧力鍋のメリットは?
それではまず、圧力鍋のメリットをあげていきましょう。
- ガス代の節約になる
- かたい食材をやわらかくできる
- 食材が煮くずれない
ガス代の節約になる
圧力鍋は密閉した鍋の内部が高圧になることで、短時間で食材をやわらかくできる調理なべ。
火にかけておく時間をかなり短縮することができ、それは直接ガス代の節約につながります。
かたい食材をやわらかくできる
圧力鍋がすごいのは、青魚のほとんどを骨までやわらかくできることです。(魚の種類によって圧力をかける時間は異なる)
もちろん、ブロック肉はほろほろにできるし、根菜も短い時間でやわらかくすることができます。
青魚は圧力鍋を使う前に、下ごしらえをすることで魚臭さが抑えられます。
- お湯で湯どうしして、ぬめりを水で流す。
- 頭や骨についている血合いや汚れはきれいにとる。
食材が煮くずれない
圧力鍋は長い時間を使ってコトコト煮込むとありがちな、食材の煮くずれを起こさずにやわらかくすることができます。
とはいえ、圧力をかけた後にふたを取って「味付けのための煮込み」作業は必要ですが、煮込みで食材をやわらかくする必要がない分、煮くずれするほど煮込まずにすみます。
4、圧力鍋のデメリットは?
次は、圧力鍋のデメリットをあげていきます。
- ゴムパッキンを交換する必要がある
- 使い方を間違えると危ない
- 重くて洗うのが大変
ゴムパッキンを交換する必要がある
圧力鍋のふたには、密閉するためのゴムパッキンがついています。
これはある程度の時間がたつと「劣化」するので、安全に使うためにもタイミングをみて交換する必要があります。
また、きちんと密閉できているか・通気口がふさがれていないかなどのメンテナンスも大事です。
使い方を間違えると危ない
圧力鍋は使い方を間違えると、「大きな音」や「中身が飛び散る」などして下手したらけがしてしまう可能性があります。
多くは鍋の中の圧力が下がる前にふたを開けようとしたり、水で急激に冷やそうとするのが原因です。
鍋の中の圧力が下がるまで待てば余熱調理にも使えて便利なのですが、「使い方を間違えて危ない目にあった」という怖いエピソードから使うのをためらってしまう理由になっているのかもしれません。
重くて洗うのが大変
圧力鍋は「本体」も「ふた」も結構な重さがあります。
当然、容量が大きいものを選べば重さも増えるので、洗ったり収納したりするときの大変さはあると思います。
また「ふた」の部分は、「通気口」や「ゴムパッキンのすきま」などがあって、普通のなべのふたを洗うより手間はかかるでしょう。
5、ストウブのメリットは?
ここでは、ストウブのメリットをあげていきます。
- 映える!
- 無水調理が可能
- 素材のうま味が出やすい
映える!
まず何といってもストウブは、そのまま食卓に出せるほどにおしゃれだということ。
シルエットはおしゃれだし、大きさもさまざま。カラーバリエーションも多いので、気分があがって調理も食卓も楽しくなります。
無水調理が可能
ストウブは保温性に優れているなべですが、ポイントになるのは「ふた」の重さで密閉状態が保たれているので、無水調理ができることです。
食材から出た水分は蒸発することなく、なべの中に溜まっていきます。最初に水を加えることなく調理が可能だということですね。
素材のうま味がでやすい
ストウブは無水調理が可能だというメリットがありますが、無水調理は食材そのものの水分が出てくるのでうま味がでやすいです。
また、ストウブで調理中の料理は最初から味付けできるだけでなく、途中でふたを開けて味付けすることもできます。
6、ストウブのデメリットは?
次は、ストウブのデメリットをあげていきます。
- 調理法や食材によっては光熱費がかかる
- 重い
- ある程度のお手入れは必要
調理法や食材によっては光熱費がかかる
ストウブはガス・IH・オーブンに対応しているのが魅力的ですが、熱伝導・保温性が高いとはいえ、それなりの煮込み時間はかかります。
圧力鍋よりは食材をやわらかくするための時間がかかるので、そのあたりに光熱費に多少の違いがあると思います。
それでも普通のなべよりは煮込み時間は少なくすむので、悩ましい……
重い
鋳物のなべ特有の「重さ」が、熱伝導・保温性のよさを引き出しているストウブ。
動かしたり、洗ったりするときに重いので、慣れていないと使いづらいと感じる場合があります。
ただ、映えるので使ったら収納せずに出したままにしておく人もいるようです。
ある程度のお手入れは必要
ストウブは使い始めにシーズニングという作業が必要です。
- 洗って乾かす
- サラダ油をうすく塗る
- 弱火で何分か加熱してなじませる
- 余分な油をふき取る
この作業を使い始めにしておくといい感じに使えます。
その後も定期的にシーズニングが必要のようですが、慣れた人だとシーズニングの代わりに揚げ物をして油をなじませる作業をしちゃうこともあるようです。
7、圧力鍋とストウブがおすすめな人はそれぞれどんな人?
圧力鍋とストウブのどちらもメリット・デメリットがあるので、金銭的に余裕があるならどちらもそろえてみたいところが本音です。
ですが、普段の調理スタイルや作る料理の種類によっては、「宝の持ち腐れ」になってしまうかも。
とりあえずはどちらかを選びたいときに、参考の一つにしてほしいポイントをまとめてみました。
<圧力鍋がおすすめな人>
- ガス代を節約したい
- 食材を短時間でやわらかくしたい
<ストウブがおすすめな人>
- 調理の気分をあげたい
- 料理する機会が多い
8、人気の圧力鍋2つとストウブ商品!
最後に人気の圧力鍋2つとストウブ商品を紹介します。
安心安全の日本製なら「アサヒ軽金属 ゼロ活力なべ」
アサヒ軽金属のゼロ活力なべは、家庭用の圧力鍋の中で一番の圧力値が出るため、他の圧力鍋より調理速度がはやいのが特徴です。
ふたの上に取り付ける赤(高圧)と白(低圧)の重りを使い分けることで、いろんな食材の調理に対応できます。
保証期間は驚きの30年!
初心者でも扱いやすくかわいい「ティファール」
フランス製のティファール圧力鍋は、加圧中の圧力が一定になるように設計されているので、圧力鍋初心者からすでに使ったことがある人まで扱いやすくなっています。
また、圧力鍋としては珍しいカラーバリエーションがあるのがかわいい。
保証期間は10年。
はじめてのストウブ商品なら「ストウブ ピコ・ココット」
フランス製のストウブは「炒めて」「煮込んで」「揚げる」もできる万能なべ。
万能なべであるだけでなく、デザインもカラーも豊富なのが魅力的で、大きさもさまざま。
これを使いこなせば、料理上手に一歩近づくかもしれない。
まとめ「圧力鍋とストウブは使い分ければ最強調理アイテム!」
圧力鍋とストウブは似たような特徴を持っているように思いますが、細かく見ていくとそれぞれ調理に関して得意な部分がちがうことが分かりました。
どちらもメリット・デメリットがあるとはいえ、使い分けられれば料理の幅が広がるし、確実に時短にも節約につながると思います。
ただ安い買い物ではないので、自分のふだんの料理習慣のほか、時短を重視するのか節約を重視するのか、「これを使って料理してみたい」と思う方などを考えてみるといいかもしれません。
ぜひ、圧力鍋とストウブを選ぶときの参考にしてみてください!
1. coming soon...