
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
「繊細さん」や「HSP」という言葉は、近ごろではとてもメジャーな言葉になってきていますよね。
私自身も、繊細さんやHSPの人が感じていることや悩みには共感できる部分が多くあるので、積極的にチェックしています。
もちろん感じ方や辛いと思う部分には個人差がありますが……。
いろいろな経験や対処法を知ったことで、読後は自分の人生をよりよくするための参考の一つにしています。
そういうわけで今回は、繊細さんやHSPなどが書かれた本の中でも、武田友紀さんが書かれた「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本を読んでみた感想をまとめました。
著者は武田友紀さん
日本で数少ないHSP専門カウンセラー。大手メーカーで研究開発に従事後、分析力を活かしてカウンセラーに転身自身もHSPである。HSPの心の仕組みを応用したカウンセリングが評判を呼び、日本全国から相談者が訪れている。
武田さんご自身もHSPだということもあって、本書に書かれている内容の一つひとつが繊細さんに響くものとなっています。
繊細さんじゃない人にとっても、繊細さんの考え方や悩みが理解しやすい内容になっていると思いました。
「繊細さん」の本とはどんな本?
繊細さんというのは、本書のタイトルに書かれてある通り「気がつきすぎて疲れる」ことが多くあります。
それに加えて、とても「気づかい屋さん」でもあると思うんですね。
自分の本音よりも相手や全体の調和を優先してしまう、つまりは多少苦手な相手でもつきあってしまうという感じ。
これは本当に疲れるんですよね~。
本書ではそんな繊細さんの一つひとつの悩みに対する対処法・考え方を提案しています。
苦手な相手でも周りとの調和のためにつきあう
≠
苦手な相手はきちんと嫌って遠ざける
というように、優しい繊細さんの心の平穏を守るためには自分軸を優先させることの大切さを説いています。
また、繊細さんが幸せに働くために必要なことも書かれています。
- 想い(やりたいこと、いいなと思えること)
- 強み(得意なこと)
- 環境(職場環境や労働条件)
これらが上手くそろってこそ、繊細さんが充実感を感じながら働けるようになるというのはとても参考になりました。
印象に残った言葉など
本書の中で参考になる部分は多くありますが、その中でも特に印象に残っている一文を紹介したいと思います。
それがこちら。
繊細さんが元気に生きるには、自分が「こうしたい」という思いを大切にし、「こんなにわがままでいいのかな」と思うぐらい積極的に自分を優先していく必要がある
出典:「繊細さんの本」第一章 四節から抜粋
先の感想から本書は「自分軸を優先させることの大切さを説いている」と紹介しました。まさにそう感じさせてくれる一文になっているかと思います。
自分よりも他人や周りを優先しがちで疲れてばかりの私には、とても響く言葉でした。
まとめ
本書は著者である武田友紀さんご自身もHSP・繊細さんということもあって、繊細さんであることに悩んでいる方に寄り添った内容になっています。
人間関係などで、同じか近い経験をしている・感じている人へのメッセージは、新しい気づきを教えてくれたと感じています。
- 気がつきすぎて疲れる
- 考えすぎて動けない
- 自分を優先することに申し訳なさがある
そういう気持ちになってしまう人、周囲にそういった人がいてその人の考え方を知りたい場合にもおすすめしたい本です。