大人でも新しいことを始めようとすると、「失敗したらどうしよう」って考えてしまうことはよくあると思います。その「どうしよう」の中には、
- 失敗したら怖い
- 失敗したらはずかしい
そんな気持ちが隠れていることが多いと言われています。
今回は、最初の一歩を踏み出す勇気をくれる本「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」を紹介します。
著者は大野正人さん
1972年、東京都生まれ。文筆家。絵本作家。東京都生まれ。『こころのふしぎなぜ?どうして?』(高橋書店)を含む「楽しく学べるシリーズ」は累計200万部を突破。著書に絵本『夢はどうしてかなわないの?』『命はどうしてたいせつなの?』(汐文社)、『一日がしあわせになる朝ごはん』(文響社)など。
子どもだけでなく大人が読んでも分かりやすく、いろいろな学びや気づきを得られる絵本を書いていらっしゃいます。
「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」はどんな本?
世界的に有名な偉人たちの「失敗エピソード(24人分)」がつまった本です。
歴史に名を残した人は、1つの成功の裏に数えきれない失敗を重ねている――、そんな1人ひとりの人生エピソードが子どもでも読める「ふりがな付きの文章」「イラスト」「漫画」などで分かりやすく紹介されています。
大事なのは「失敗できない」ときに「失敗しない」ために「失敗に慣れる」こと!
この本では24人の偉人たちのエピソードに入る前に「失敗エピソード」の最初の案内人として、トーマス・エジソンが登場します。
エジソンはいろいろなものを生み出した「発明王」という印象が強いですが、エジソンをよく思わない人たちからは「失敗王」と呼ばれていたとは知りませんでした。
1000の失敗なしに1の大成功を作ることはできんのじゃ!
出典:「失敗図鑑」冒頭エピソード エジソンより
多くの人は失敗すると落ち込んだり、はずかしかったりします。私も失敗したらそう思ってしまう方なので、「失敗したくない」と守りに入ってしまいます。
そんな人にエジソンは「それは失敗に慣れていないだけだ」という言葉をくれます。
人生にはぜったいに失敗してはいけないときがある。
出典:「失敗図鑑」冒頭エピソード エジソンより
そういうときに失敗しないためにもふだんからたくさん失敗して、失敗しておくことが大事なんだ、と。
どんどん、じゃんじゃん失敗しなさい!
出典:「失敗図鑑」冒頭エピソード エジソンより
失敗に慣れておくと同時に、成功に近づくためには「どうして失敗したのかを考える」習慣を身につけることも大事だと教えてくれます。
まとめ
この本に紹介されている偉人たちは、「人生いろいろ・時代背景もいろいろ」です。とはいえ、誰も同じ人生は歩まないという意味では私たちと同じですね。
ですが、偉人たちに共通するのは「何度失敗しても諦めずに、自分の意志を持ち続けて挑戦し続けた」ということです。
そんな偉人たちの華やかだけではない人生は、今を生きる私たちに共感できる部分も多くありますし、勇気や考え方の気づきをもらえると思います。
何かを始めようとしたときに
- 失敗したら怖い
- 失敗したらはずかしい
そういう気持ちになって何もできずに時間が過ぎてしまう大人にもおすすめしたい本です。