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【感想レビュー】エミリの小さな包丁|森沢明夫 著

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この記事で分かることは

  • 本の概要
  • どんな人におすすめな本か
  • 注目してほしいポイント3つ

 

です。料理や食べ物が大好きな私、雪まる子が紹介していきます!

 

 

この本を読むと、心が癒されるし強くなれます。

 


エミリの小さな包丁 (角川文庫)

 

 

1「エミリの小さな包丁」とは?

恋人に騙され、仕事もお金も居場所さえも失った25歳のエミリ。15年ぶりに再会した祖父の家に逃げ込んだものの、寂れた田舎の海辺の暮らしに馴染めない。そんな傷だらけのエミリの心を救ったのは祖父の手料理と町の人々の優しさだった。カサゴの味噌汁、サバの炊かず飯。家族と食卓を囲むというふつうの幸せに触れるうちに、エミリにも小さな変化が起こり始め…胃袋からじんわり癒やされる、心の再生を描いた感動作!

Amazonからの引用:エミリの小さな包丁(角川文庫) 森沢明夫 

 

あらすじから本の表紙を眺めると、温かさと優しさを感じることができます。

 

主人公のエミリと祖父が、懐かしさがあるレトロチックな台所に並んで立っている表紙絵はとても素敵です。

 

著者は森沢明夫さんで、発行された書籍のいくつかは映像化されています。映像化された作品は「虹の岬の喫茶店」「夏美のホタル」などです。

 

 

2「エミリの小さな包丁」はどんな人におすすめ?

この本はこんな人におすすめです。

  • 美味しい魚料理の描写が読みたい人
  • 食を通して主人公の心の再生と成長がみたい人
  • 世の中の刺激に疲れていて癒されたい人

 

物語の舞台は海辺の田舎町。都会とは真逆の刺激というものがない場所です。けれど傷ついた心を癒すには、こういう場所が必要なのかもしれないですね。

 

何も考えずにぼーっとしていられる場所。おいしい料理。誰かと囲む食卓。こういう場所があるのは、本当にありがたいことなんだと改めて思えます。

 

 

 

3「エミリの小さな包丁」の注目ポイント3つ

この本で個人的に注目したポイントは3つです。

  • 海辺の町ならではの家庭料理の描写
  • 絶妙な間に入る風鈴の音
  • 人が持つ毒と優しさと主人公エミリの成長

 

少し読み進めないと、エミリの心が傷ついた原因がはっきりとは明かされないのでやきもきする部分もありました。でも、それはエミリの心そのままを描写されてるんだな、と。

 

「でも、エミリちゃんが、わたしに、自分のことを話したいなぁって思ったら、そのとき、話してくれればいいんじゃないかなって」

▶エミリの小さな包丁 第三章 彼女の毒 鯖の炊かず飯 からの引用

 

 

 

そんな中で傷ついてしまったからこそ、幸せになりたいと願うエミリ。それに対して、満足することの大切さを語る祖父の言葉には胸に響きました。

 

 

「幸せになることより、満足することの方が大事だよ」

▶エミリの小さな包丁 第二章 ビーチサンダル アジの水なます からの引用

 

 

4まとめ

今回読んだ「エミリの小さな包丁」は2016年4月に発行された本で、私はたまたまおすすめに上がってきたこの本に惹かれて読んだ一人です。

 

料理や食が元々好きなのもありますが、主人公エミリと祖父が並んで台所に立つ後ろ姿の表紙絵にすっごく惹かれたんですよね。

 

あぁ、なんかいいなぁ、って。

 

この感情を細かく突き詰めると「あこがれ」かなと思います。こういう時間・空間へのあこがれ。ちょっと「羨ましさ」もあったかもしれません。

 

本を読み終わってからは、すごく魚料理を作ってみたくなりました。きっと私もこの本を読んだ「経験」が自分の武器になるのかも。

 

 

 

気になった方はぜひ、読んでみてください!