気ままな放浪女子

~アラサーが女子を名乗りつつ人生を楽しく放浪する雑記ブログ~

【本レビュー】株式会社ネバーラ北関東支社

 超個人的読書レビュー第2弾はこれ!

         

           

 

 瀧羽麻子さん著書「株式会社ネバーラ北関東支社」です。

 

 単行本として出版されていたものの文庫版。本編の他、本編に登場する女の子の高校生時代が描かれた書き下ろし短編小説「はるのうららの」が収録されています。

 

 

手にしたきっかけ

 これもきっかけは、友人からのプレゼント。

 

 とはいえ、自分がなかなか手に取らないタイプの本との出会いはいつも「人見知り」ならぬ「本見知り」してしまいます。

 

 この本の変わったタイトルを見たとき「ネバーラ……? 北関東……ってことは納豆の話?」と、まず首を傾げました。

 

 次いでほのぼのとした表紙デザインと納豆のイメージとのギャップにクエスチョンマークが飛びまくりましたよ。

 

 

簡単なあらすじ

 東京での仕事と恋に疲れ、田舎の納豆メーカーに転職した主人公・弥生(やよい)が朝の通勤に使っているバスに乗り込むところから物語は始まります。

 

 他に行く場所もないがこのまま田舎に根付くつもりもない――。そんな弥生のポリシーは、なるべくあたりさわりなくつつがなく日々の生活を営んでいくこと。

 

 一ヶ月前まで外資系証券会社で働いていたという経歴からして「かなり仕事は出来る」弥生ですが、ちょっと変わった登場人物たちにあえて「ツッコミ」はしないことでのんびりぬるい生活に浸る毎日を送っていました。

 

 ところがある日、ネバーラ北関東支社が本社に売り飛ばされるという噂が広がります。しかし支社の存続と起死回生を狙って取引先に売り込んだ企画が盗まれるという事件が起こってしまいます。

 

 同僚と対処の仕方で意見が対立するも、終息させたのは北関東支社に肩書きを隠して出向していた次期社長。彼が掛けた言葉はゆるい生活に浸っていた弥生の心を揺り起こすのでした。

 

 他に行く場所もなかった弥生が周囲の人たちと関わったことで行く場所(目標)を見つけつつ、今はまだこのネバーラで働いていたいと新たに決意する流れ。

  

 

読んで感じたこと

 冒頭から淡々と語られていく文章に熱はないものの、要所要所で挟まれる主人公のツッコミが良い感じにニヤリと笑わせてくれました。

 

  バリバリ仕事が出来る女性が彼氏に「俺がいなくてもお前は大丈夫だろ」という理由で別れを切り出されるところや、田舎ならではの出来事は「あ~これあるある~」と共感出来る話でした!

 

 主人公だけでなく、出てくる登場人物たちの悩みや葛藤にもそれぞれ感情移入できましたね。

 

  終幕に近づくごとに淡々と語られていた文章は熱を帯びて、読み終わったあとには明日への活力になる物語だったなーと思いました。