エキノコックスなる寄生虫が愛知・知多半島で拡大しているというニュースを聞きました。
エキノコックスはキツネやイヌから人に移ると肝臓に思い病気が出る寄生虫。
大抵は北海道のキタキツネにこの寄生虫が多く見られるらしいけど、そのフンや死骸から他の動物、または人へうつると10年前後の潜伏期間ののちに重度の肝不全を引き起こすという……。
今のところ人への感染はないようですが、注意が必要と呼び掛けているのを見て、私はだいぶ前に読んだラノベを思い出しましたよ!
みたいな感じで。
あ、このままイコールで結ばれると背景を知らない人には変なイメージを持たれかねないので簡単に説明入れときます。
彩雲国物語とは
少女向けのライトノベルですが、高齢の女性にも人気があるこの作品。しっかりとした物語構成で、文庫版やハードカバーで外伝も発行されていたりします。
主人公が官吏(お役人)になって活躍する内政もののお話です。
エキノコックスが出てくるのはここ
本編6巻「欠けゆく白銀の砂時計」で「正体不明の奇病」という形でエキノコックスが出てきます。
この奇病は「例年より早く雪が溶けてキツネが人里で見られるようになったときに見られ」、「 腹水、黄疸といった症状が出る」。これ完全にエキノコックスによる肝不全の症状ですね。
ちなみに物語では井戸を生活用水として使用している山村で起こり、主人公はこの解決に動きます。
エキノコックスを体内に保有したキツネ(キタキツネ)が井戸にフンを落とす
↓
人がそれを飲み、体内に入れてしまう(感染)
という図式が成立したことから起きた謎の奇病事件。
同じ井戸から村人は飲み水を確保するので、知らないうちに大人も子どもも関係なく村単位で感染してしまうという恐ろしさ。
医療が全く進んでいない世界で、迷信に踊らされる人々の集団心理も恐いと感じた作品でした。
まとめ
随分と暖かくなってきたので、寄生虫だけでなく食中毒にも気をつけたい季節になってきてます。
生鮮食品だけでなく調理後の食べ物なども冷蔵庫保存が大事ですので、皆さんも注意してくださいね。
何はともあれ、エキノコックスのニュースを見た私の結論は、
生水を飲まなければいけない事態に陥ったときは、必ず煮沸が鉄則!
でした。
それではまた!