気ままな放浪女子

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【レビュー】それからはスープのことばかり考えて暮らした

 超個人的読書レビュー第一弾はこれ! 

           

 

 吉田篤弘さん著書「それからはスープのことばかり考えて暮らした」です。

 

 登場する舞台や人物たちに関わるキーワードを題に、13の章としてまとめられています。あとがきによると、元々はオムニバス風の短編集にする予定であったと綴られています。

  

手にしたきっかけ

 そもそものきっかけは、友人からのプレゼント。

 

 手にした当時、私はメジャーな小説ばかりを中心に読んでいたので、自分が選ばないタイプの本を友人がすすめてくれたのはとても新鮮でした。

 

 本のプレゼントは案外嬉しいもの。

 

 タイトルもなかなか気になる文句で、食べ物描写好きのアンテナがびびっときましたね。

 

簡単なあらすじ

 失業中の主人公大里(オーリィ)が引っ越したアパートの大家さんに、すれ違う人々が皆持っている、白いインクで「3」と刷られた茶色の紙袋は何なのかと訊ねるところから物語は始まります。

 

 その紙袋は近所の商店街にあるサンドイッチ屋のもの。趣味である映画館通いの途中、オーリィは成り行きでいくつかのサンドイッチを購入します。

 

 自分のお気に入りの映画館で何の気なしに食べるのですが、サンドイッチの美味しさに夢中になるあまり映画の内容を覚えていないという驚きの経験をすることに。

 

 相変わらず映画館に通いながらもその店のサンドイッチばかり考えるようなったオーリィ。大家さんやサンドイッチ店店主と小学四年生の息子など様々な人々と接点を持つようになり、サンドイッチ店での職を得ます。

 

 そんなオーリィはある日、サンドイッチ店のまかないで作る味噌汁の腕を見込まれて、サンドイッチに添えるスープ作りを任されます。しかし、これが上手くいかない。

 

 悩みながらもスープの研究をしていく中で、オーリィは映画館で何度も顔を合わせているおばあさんと交流を持ちます。

 

 そしてスープ作りをするうちに、オーリィがささやかに抱き続けているちょっと変わった恋心にも変化が訪れるという流れ。

 

 

読んで感じたこと

 いろいろな種類のサンドイッチやスープを説明する文章や、舞台となる町の商店街や教会、アパート、映画館などで繰り広げられる暖かな人間模様の描写は、どこか懐かしさがありました。

 

 ゆっくりとした時間の流れで大きな事件はないけれど、すいすいと続きが読みたくなる物語です。

 

 恋愛要素も含まれていますが、それが主役というわけではなく全体的に「スパイス」の感覚に近いかなと思いました。

 

 

 しかし作中に出てくる美味しそうな文章は読んでるだけでお腹が減ってきます……!

 

 

 読み終わったあとに、とりあえずコンビニでサンドイッチと粉末スープを買い求めに走ったのは言うまでもありません。 

 

  

 

 

 

 

 

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